とうふのホルモン

ホルモンのままに。主成分はエッセイ。

【うつヌケ宣言】適応障害で新卒1年で退職→転職後1年たったから振り返ってみる【前編】

ご無沙汰です。とうふです。

 

新卒入社して1年で適応障害orうつになり退職。

 

何をするにも辛くてどうしようもなくて

でも何もしないでいる自分を許すこともできなくて

そういうなかで「何か1つでもできることを」を立ち上げたのがこのブログ。

 

あと数ヶ月でブログ立ち上げから2年になりますが、

この3月で、無事、転職先で社員として勤め始めて1年が経ちます!(`・ω・´)

 

最初は電車に乗ることから心臓バクバクだったところから。

いつゆり戻るかわからない不安も持ちつつ働いてきて、

 

「1年勤められたらうつヌケ宣言してもいいのでは」

と前々から思っていたタイミングでした。

 

ここで、【村上とうふうつヌケ宣言】とともに、

わたしがうつになるまで~うつヌケまでを振り返ってみたいと思います。

 

…と思って書いていたら、思いのほか長くなってしまったので、前編後編に分けようと思います。

 

あくまで、わたし個人の「うつヌケ体験記」ですが、

今うつな人、あるいは

「うつかもしれない」と苦しんでいる人にとって

ちょっとでも励ましになれたらよいです!(`・ω・´)

 

 

 

★目次

 

 

 

 

0.簡単なプロフィールとダイジェスト

 村上とうふ。現在26歳女。

東大文系学部出身。地方から上京。

よくいえばおおらか、つまるところ大雑把がうりの典型的O型。長女。

就活につまずき1年留年を経て、23歳で就職。

ばりばり働くも、1年たった24歳3月、大きな仕事を任されている中、ミスを連発。

朝起きるとともに激しいめまいに襲われ会社にいけなくなる。(うつ発症)

ひたすら休んだり心療内科にかよったりするも症状は改善するどころか悪化の一途。

会社への申し訳なさから、このままでは体が休まらないと判断し、5月に退職。

会社の寮を出て旦那の家に転がり込みそのまま入籍。

しばらくの無職期間を経て、週2アルバイトから勤務をはじめ、

約1年たった昨年4月、アルバイト先で正社員に。

勤務開始からこの3月で1年に。

 

 

1.うつ発症前「真面目じゃない。うつになるはずがない」

 よくうつになりやすい人の傾向として

「真面目な人」「責任感のある人」

と言われますが、

 

わたしはうつになる前は、むしろこう思っていました。

 

「わたしみたいなズボラな奴は大丈夫やろ!!\(^o^)/www」

 

おおざっぱが売りのO型女。

「わたしより仕事が丁寧な人は腐るほどいる」

「わたしみたいなのは真面目とは言わない」

 

・・・

 

今から思えば、そう思うほどにわたしはつまり「真面目」だったのだと思います。

「真面目」ゆえに、「真面目」へのハードルが高すぎて、

自分が「真面目」であることの自覚がなかったのです(゜∀。)あちゃー

 

 

そんなわたしが、

うつを通り過ぎてきた今となっては、

「あああそこからうつははじまっていたんだな」というのは、

就職前、大学時代にさかのぼります。

 

 

大学入学してすぐから、5年間ずっと

・活字を追うのが辛くて本が読めない

・ひたすら眠い、朝起きられないから1限に出られない

(下手すると2限にも間に合わない)

(遅刻への罪悪感から行く気をなくし、結局丸1日授業に行かないことも)

高校までは、本の虫レベルの本好きだったのに。

高校までは、市街地の高校に通うために6時代の電車に乗っていたのに。

 

大学合格して一転、こう落ちぶれてしまうなんて、

「ほんと典型的なクズ大学生だなwww」

と思っておりました。

 

さぼるならさぼるで、有意義にほかのことに時間を使えばいいと思うんですが、

それもできていませんでした。

なぜなら、

 

・東大という異文化に圧倒される

・自分には価値がないと思い、「もっとがんばらなければ!」と思う

・なのにがんばれていない自分を責め続ける

 

そんな悪循環にはまっていたからです。

「真面目さ」が、変に自分を責める方・否定する方に働いて、

自分をモチベートする方には全くもっていかせていなかったのです。

 

よく言う、「うつになると好きなことですら辛くてできない」の、第一歩だったのだと思います。

 

2.就職~発症前

就職浪人という名目で1年留年。(上記のような状況で単位もカツカツでしたが(;^ω^))

23歳、新卒1年目で某大手メーカーの人事・採用担当に。

 

会社はいい会社だったと思います。

人に惹かれて入社を決めていたので上司も先輩も同期も概ねいい人ばかりだったし、

またこの会社で自分がやりとげたいと思うこともありました。

 

採用という季節労働な部署柄、連勤や残業が立て込むこともあったものの

閑散期には休みをとれていたし、

何より、大手広告代理店やコンサルなどに入った大学同期の話を聞いていると、

「全然これくらいで音をあげてちゃいかんな!」

と思っていました。

(当時はまだ、高橋まつりさんのことが起きる前でした)

 

ただし、社風が自分にフィットしていたかというとそうではなく、

その会社らしい「いい人」であるために、多少無理しなければならないことや、

「自分の価値観と相容れないなー」と思うこともありました。

が、「それくらい社会人ならがまんするのが普通だろ」と思ってがんばっていました。

 

 

また、「今から思うと・・・」というような体の症状がやはりありましたが、

これまた

「社会人って大変だもんなー。きっと大人ってこんなもんだろうなー」

と思って深刻には考えていませんでした。

 

このあたりです。身に覚えのある方も多いのではないかと思いますが…

 

・肩・腰・首筋・背中などが凝る

・休日は丸1日は寝ていないと疲れがとれない

・夢で仕事の夢を見て熟睡できていない

・司会進行をするなどのちょっとした緊張時、片方の脇だけから汗をかくなど変な汗のかきかたをする

・汗が臭い(ワキガっぽい臭い)

 ※おそらく個人差あります。わたしはなぜか汗が妙に気になったのを覚えております(;^ω^)

 

 

あとは、大学時代同様、「相当がんばらないとできなかったこと」もありました。

・本を読む

・料理を作る

・掃除をする(これはもともとの性格もありますが(;^ω^))

 

キッチン環境がイマイチだったこともあり、

料理が作れないので基本食事はスーパーのお惣菜やインスタント。

「よくないなあ」とはわかりつつ、

がんばるだけの気力がわかないのです(;^ω^)

 

 

さらに繁忙期に突入したうつ発症直前は、

・シャワーをあびる

・はみがきをする

・コンタクトを外す

・化粧を落とす

このあたりも相当気合が必要なレベルでした。

 

家に帰ってベッドふちに座った瞬間、立ち上がる気力がわかないんですよね…。

なんならぶっちゃけると「パジャマに着替える」もできていなかったときがありました(;^ω^)

 

それでも、「ああなんてわたしはズボラなんだ…」と

「すべての原因は自分のズボラさ」だと信じて、

「うつではないか?」なんて疑いは微塵も抱いていませんでした。

 

 

3.うつ発症前夜

うつ発症前夜といえる時期は、1年目の1月~3月。

当時、上司がわたしの仕事への熱意を買ってくれ、

新人の身にあまるほどの大きなプロジェクトを任せていただきました!

 

それは仕事自体まずハードルが高いもので、

かつ冷静に考えると、

締切の設定も相当厳しい(今から思うとちょっと頭がおかしい(小声))ものでした。

 

が、上司から

「もちろん任せっぱなしにはしない。サポートするから」

とあたたかい言葉をもらっていて、当時のわたしの心境はというと、

 

この会社が好きで、

このチームが好きで、

だからなんとしてもこの仕事を成し遂げたい!

みんなの役に立ちたい!!

 

「期待に答えねば」「成長に確実につながるはず!」

とむしろわくわく燃え上がっていました。(`・ω・´)

 

 

が、人に頼るのが苦手なわたし。

さらに、先を見通す力も甘かったわたし。(これは今もそう)

 

 

締切に追われ、2月はいっぱいいっぱいでした。

  

「手伝えることがあったら手伝うよ」

と言ってくれる同僚はいっぱいいましたが、

手伝ってもらうための指示出しさえする余裕すらなかった。

 

深夜2時ごろまで残業するような日もあり、

でもそんなわたしに上司も付き合ってくれていて、

だからこそ「音をあげるわけにはいかない」と思っていました。

 

どうにかそのプロジェクトは、目標時期に間に合い、

「すごい!」

「よくがんばったね!」

と声をかえてもらう中、

一息つく間もなく、採用広報スタート&

新入社員受け入れに向けての3月に突入しました。

 

 

いろんな業務がチーム全員にのしかかる中、

変な失敗が続くようになっていきました。

 

「なんでわたし、今更こんなミスしてんだろう」

というようなミスです。

 

ミスをすればするほど、

自分の情けなさや怒りから、さらにペースが乱れ、ミスします。

そしてリカバリーに時間と労力がかかり、疲労も加速度的にたまっていきます。 

 

 

いよいよ周りから

「大丈夫?」

という声がかかるようになってきました。

 

「それはつまり、わたしが大丈夫じゃなさそうに見えるんや。

 みんなに心配かけてしまっているんや」

「そもそも、大丈夫じゃなかったとして、どうしたらいいんだろう?」

 

ひきつった笑顔で、

「大丈夫です!ご心配おかけしてすみません!」(*´∀`)

と答えるばかりでした。

 

 

4.そしてうつ発症

忙しさと疲労がピークに達していたわたしは、

3月末~4月頭にかけての新入社員研修の真っ只中、

突然ショートしました。

 

研修中は、3時間ほどしか睡眠時間がとれず、

 

・次自分が何をするべきか 全く考えられない

・もやがかかったような状態で思考回路が働かない

・さっきまで自分が何をやっていたか思い出せない

 

等々、とにかく使い物にならない状態でした。

 

 

そんな中でも、「自分も少しでも前にすすまなくては」と

助言を求めた先輩に

 

「そんなこと今更きくなんて、この1年、いったい何をしてたの?」

 

と言われ、

 

その瞬間、完全にショートしました。

 

 

自己肯定感が底をつきたのです。

今逃げたらチームに迷惑がかかるから、「死にたい」とは思いませんでしたが、

「なんでわたしはわたしなんだろう」ということだけが

ぐるぐる頭をまわっていました。

 それでもなんとかできる限りのことをしなくては、と

ぼろぼろの状態で、なんとか研修を乗り切りました。

 

 

そして、研修から帰ってきた翌朝。

目がさめた瞬間、天井や部屋がぐるぐるとまわっていました。

 

酷い回転性のめまいです。

 

 

「とにかくもう休みたい」

「休むための正当な理由がほしい」

 その一心で熱を測りました。

なんてヨコシマな気持ちなんだろうと思いながら。

 

結果は平熱でした。

 

「じゃあ、これくらいで、休んじゃダメだ」

「休んだら、だいすきなチームメンバーに迷惑がかかっちゃう」

「これ以上、迷惑をかけるわけにはいかない」

 

そう思って無理に体を起こして準備したものの、

 

寮の玄関で先輩に挨拶された瞬間、

「わたしも笑顔で挨拶しなきゃ」と思った瞬間、

 

涙がぶわわわっとこみあげてきて、

せき止めることができませんでした。

 

それではじめて、

「あ、こりゃどうやらまともに働ける状況じゃないぞ…」

と気がついたのでした。

 

 

くらーいとこで終わってしまった、、笑

つづく!!!

※後編は次週更新予定です。

 

※結局、4ヶ月たって中編でした

chi-cooks-everyday.hatenablog.com

 

 

※過去記事

とうふ、ふたたび正社員になる。 - とうふのホルモン