とうふのホルモン

ホルモンのままに。主成分はエッセイ。

エッセイのようなもの

5月某日【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

晴れたら、整体に行く前に、近くの公園に行ってみようと前から思っていた。整体の病院の近くにある、バラの綺麗な公園。ただひらすら眠り、会社の人に出くわさないよう時を選んで寮を出るーーそんな腐りかけの日常にも多少の彩が戻る気がする。 そーろーそー…

怖くておいしい【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

とうふです。「金曜ロードショーはもののけ姫!」とさんざんワクテカしていたけれど、結局金曜の夜は、夏休みに入った吉田くんが「行きたい」というので夜釣りをしていた。 ※吉田くんとは、私とうふの長年の恋人であり現在ニート・とうふを家に住まわせてく…

肩書きというコスプレがさらけ出してくれる自分もある【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

ブログを書き出して2ヶ月が立っている。飽き性なわたしがぼちりぼちりとでも続けられているのは、愛着のもてる名前を思いついたからというのが大きいかも知れないと思っている。 念のため明言すると、このブログを書いている【村上とうふ】は、わたしの本名…

「プライド?捨てなくていいんじゃない?」

逃げるように仕事を辞めると決めたわたしを、母が旅行に誘ってくれた。「行きたいところ、ある?特にないなら、お母さん行きたいところがあるんやけど」と母が引っ張っていってくれたのは、長野県・戸隠の、小さいお土産屋さんだ。 初めて乗る北陸新幹線。長…

「いい子」を辞める、それでも先輩を嫌いになれないって気づいてしまった

ユキさんが夢に出てきた。辞めた会社の1つ上の先輩で、あらゆる面でわたしと正反対の人。 わたしが全然飲めないお酒を、ユキさんはがぶがぶ楽しそうに飲む。 明るいこと、楽しいことがとにかく好きで、唐突に好きな歌を口ずさみ始めたりする。 さりげなく上…

「個性」について(とうふあるいは黒毛和牛をどう料理するかが個性をつくると思う)【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

「将来の夢」という作文に嫌悪感を抱いてしまうのは、わたしたちの世代に特有の現象なのだろうか。 「最近の若者は夢がない」とか言われてしまう。あるいは、不況しか知らない世代なんていう。けれど、わたしが生まれ育ってきた時間、平成ヒトケタ台というの…

可愛くなりたいと思うことについて【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

自分のごくごく地味な顔立ちがわりと好きだ。高校時代、漫画好きな友人が「とうふちゃんの似顔絵3秒で描けるよ」と、点2つと緩やかな弧を絶妙な配置で描いて(書いて?)くれていたが、要は、日本人の多くの人が「平凡な顔」といって思い浮かべる顔にわり…

善くないことと罪悪感とおばあちゃん【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

炭酸は「いい子は飲んじゃいけない飲み物」だと信じていた。原因はわからない。たぶん、これかなと思うのは、あるとき友達のおばあちゃんが「うちの息子、最近コーラばっかり飲んで。骨が溶けてなくなるのに。」とうちでおばあちゃんに愚痴るのを聞いたこと…