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とうふのホルモン

ホルモンのままに。主成分はエッセイ。

冬を食べたい【時々書きたくなるエッセイのようなもの】

野菜の高騰。これには困ったものである。

2016年の11月現在。先月くらいから、何かが原因で野菜の値段が高騰しっぱなしなのである。はて、何が原因だって言ってたっけなあ。調べてみよう……ふむふむ、夏以降に相次いだ台風と、秋雨前線の停滞による日照不足。ああそういえば、今年の9月は、太平洋側の東京には珍しく、雨の日がずっと続いていたなあ。台風も、北海道にまで直撃していたっけか。…本当、非当事者ならではの呑気さが恥ずかしく申し訳ない。それどころか、自分の身をもって体感したはずのことまですっぽり忘れているのだから、なんだか虚しい。

さて、野菜の高騰。どれほどのものかというと、秋が過ぎ冬の気配が日に日に濃くなってきているというのに、大根1本248円。白菜に至っては、なんとたった1/4玉が248円!レタスは、値段は覚えてないけど買えたもんじゃない。先日はキャベツに半額シールが貼られていたから、ようやっと、半玉125円で買った。

こうも野菜が高いと、毎度毎度、「今晩の献立はどうしたものだろう」と途方にくれてしまう。

普段だったら、ナスが安いから麻婆茄子にしようとか、大根が安いぞ、久々におでんを仕込もうとか、この時期だったらテキトウに余った野菜類に白菜を加えて手軽に鍋!とか。スーパーのポップさえ見ていれば献立の「正解」がぽんぽん浮かんでくる。

しかし昨今は、何もかもが高い。高すぎる。当然、1ヶ月もそれが続けば冷蔵庫の余り野菜のストックもない。どうしようどうしようとスーパーをぐるぐる周るが、一向に「正解」は見えてこない。こんなものに「正解」などもとよりないのだから、当然である。別に「正解」がないものが苦手というわけではない。ただ、なんとなーく「一食これくらいかな」と自分が思っている感覚値を、上方修正したくないのである。

えーい、めんどくさい。そんなわたしの味方をしてくれるのは、もやし・カイワレダイコン・きのこ類。とりあえずもやしを2袋、カゴに放り込む。ああ、また、クックパッドでもやしレシピを検索しなくては……。

最近の買い物はいつもそう。こんなの全然心が踊らない!

早く、白菜たっぷりのキムチ鍋が食べたい。鶏のだしをしっかりとった水炊きもいいなあ。大根はこの前、耐え切れず1本200円のを買って、ほぼまるまるおでんにした。おいしい。だから、白菜だ。とにかく、白菜が食べたい!夕飯を、手抜きしたい!!!

そう思っていたところに、実家からの宅配便。「野菜をいろいろ、入れておいたよ」の言葉がいつも以上にありがたい。中身は、大量の里芋(大好物)、大きなキャベツ1玉、じゃがいも、たまねぎ、りんご、みかん。実家の畑は白菜と大根にはまだ早かったか。

ひとまず、里芋は、煮っ転がしにしてみた。まだまだある分は、長ネギと一緒にお味噌汁にしよう。グラタンも、おいしいかも。キャベツは、ロールキャベツにして食べたい。それから……。

この時期、クリスマスイルミネーションもいいんだけど、やっぱりそれだけじゃつまらない。食卓にも冬がほしい。ぐつぐつ煮込んで帰りを待ちたい。いい匂いで充満した部屋で「おかえり」って迎えたい。「寒いね」って言いながらはふはふしたい。そんな冬を、もっと食べたい。

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